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プロファイル適用性: レベル2
kubeletクライアント証明書のローテーションを有効にする。
--rotate-certificates設定は、既存の認証情報が期限切れになると、kubeletが新しいCSRを作成してクライアント証明書をローテーションするようにします。この自動的な定期ローテーションにより、証明書の期限切れによるダウンタイムが発生せず、CIA (機密性、完全性、可用性) セキュリティの三要素における可用性に対処します。
この推奨事項は、kubeletがAPIサーバから証明書を取得する場合にのみ適用されます。kubeletの証明書が外部の認証機関/ツール (例: Vault) から取得される場合は、自分でローテーションを実装する必要があります。この機能には、RotateKubeletClientCertificate機能ゲートを有効にする必要もあります。
注意
注意
Azure AKS のドキュメントでデフォルト値を確認してください。

影響

証明書のローテーションを無効にすると、有効期限が切れたKubelet証明書がAPIサーバとの通信を妨げ、ノードやポッドの問題を引き起こす可能性があります。これには手動での介入が必要となる場合があり、本番環境では持続可能ではありません。

監査

  1. 各ノードにSSHで接続し、次のコマンドを実行してKubeletプロセスを見つけてください。
    ps -ef | grep kubelet
  2. 出力に--RotateCertificate実行可能な引数が含まれている場合、それがtrueに設定されていることを確認してください。
  3. 上記のコマンドの出力に--RotateCertificate実行可能な引数が含まれていない場合は、Kubeletの設定ファイルを確認してください。
    上記のコマンドの出力は、--config /etc/kubernetes/kubelet/kubelet-config.jsonのようなものを返すはずです。これはKubelet設定ファイルの場所です。
  4. Kubeletの設定ファイルを開く:
    cat /etc/kubernetes/kubelet/kubelet-config.json
  5. RotateCertificate引数が存在しないか、trueに設定されていることを確認してください。

修復

Remediation Method 1:
Kubeletの設定ファイルを変更する場合は、/etc/kubernetes/kubelet/kubelet-config.jsonを編集し、以下のパラメータをtrueに設定してください。
"rotateCertificates": true
kubeletサービスファイル/etc/systemd/system/kubelet.service.d/10-kubelet-args.conf--RotateCertificate実行引数をfalseに設定しないようにしてください。これはKubelet設定ファイルを上書きしてしまうためです。
Remediation Method 2:
実行可能な引数を使用する場合、各ワーカーノードのkubeletサービスファイル/etc/systemd/system/kubelet.service.d/10-kubelet-args.confを編集し、KUBELET_ARGS文字列の末尾に以下のパラメータを追加してください。
--RotateCertificate=true