プロファイル適用性: レベル1
RBACロール
cluster-admin
は、環境に対して広範な権限を提供し、必要な場合にのみ使用する必要があります。Kubernetesは、RBACが使用されるデフォルトのロールセットを提供します。これらのロールの中には、
cluster-admin
のように広範な特権を提供するものがあり、絶対に必要な場合にのみ適用するべきです。cluster-admin
のようなロールは、任意のリソースに対して任意のアクションを実行するためのスーパー ユーザ アクセスを許可します。ClusterRoleBinding
で使用されると、クラスター内およびすべてのネームスペース内のすべてのリソースに対する完全な制御を提供します。RoleBinding
で使用されると、ロールバインディングのネームスペース内のすべてのリソース、およびネームスペース自体に対する完全な制御を提供します。![]() |
注意デフォルトでは、
system:masters グループを主要なものとして持つcluster-admin というclusterrolebinding が1つ提供されます。 |
影響
clusterrolebindings
を環境から削除する前に、それがクラスターの運用に必要でないことを確認する必要があります。特に、system:
プレフィックスが付いたclusterrolebindings
には変更を加えないでください。これらはシステムコンポーネントの運用に必要です。監査
cluster-admin
ロールにアクセスできるプリンシパルのリストを取得するには、clusterrolebinding
出力を確認し、cluster-admin
ロールにアクセスできる各ロールバインディングを確認します。kubectl get clusterrolebindings -o=custom- columns=NAME:.metadata.name,ROLE:.roleRef.name,SUBJECT:.subjects[*].name
記載されている各プリンシパルを確認し、それに
cluster-admin
権限が必要であることを確認してください。修復
すべての
clusterrolebindings
をcluster-admin
ロールに特定します。それらが使用されているかどうか、またこのロールが必要かどうか、またはより少ない権限のロールを使用できるかどうかを確認します。可能であれば、まずユーザを低い権限のロールにバインドし、その後
clusterrolebinding
をcluster-admin
ロールから削除してください。kubectl delete clusterrolebinding [name]